イムノクロマト法試薬 試作(受託開発サービス)に関するよくある質問をまとめました。

混乱を招く恐れがあるため、例外的な回答につきましては本FAQへ記載しておりません。詳細およびご不明点につきましては、お気軽にお問い合わせ下さい。

イムノクロマトとは

Q. イムノクロマトとは何ですか?

こちらをご覧下さい。

Q. ELISAとの違いは何ですか?

▶イムノクロマト法

  • 検査時間:数分~数十分
  • 操作が容易で、測定機器を必要としない
  • 抗原(アナライト)の定量:×(不可)

▶ELISA法

  • 検査時間:数時間
  • 検査するために技術や機器が必要である
  • 抗原(アナライト)の定量:〇(可)

Q. どんな用途がありますか?

イムノクロマトは、以下のような幅広い分野で活用されています。

  • 医療分野:インフルエンザ検査、コロナウイルス検査、妊娠検査
  • 食品・衛生分野:アレルゲン検査、細菌・微生物検査
  • 工業分野:水質残留物検査

Q. 定量はできますか?

基本的にできません。

Q. 陽性/陰性の判定にはどのくらい時間がかかりますか?

数分~30分程度です。

Q. ハーフストリップとは?

ライン発色の確認を目的とした、メンブレンと吸収パッドで構成されるイムノクロマト法試薬を弊社では「ハーフストリップ」と呼んでいます。

Q. フルストリップとは?

サンプルパッド、コンジュゲートパッド、メンブレン、吸収パッドで構成される、最終製品に近い形態のイムノクロマト法試薬を弊社では「フルストリップ」と呼んでいます。
詳しくはこちらをご覧下さい。

イムノクロマト法試薬 試作(受託開発)サービス

Q. どのようなサービスですか? メリットは?

イムノクロマト法試薬の試作を行い、用いた抗体(組合せ)がイムノクロマト法試薬に向いているかを評価いたします。大型開発の前に、まずは抗体の組合せや適性を確認したいというお客様にご好評いただいております。
最終的な試作品作製までの開発ステップを弊社では大きく分けて2段階に設定しています。
①初期検討(抗体適性評価)では主に弊社規定の検討プロトコールにて

  • 抗体/抗原感作金コロイドが作製できるか
  • 試作品でスタンダード抗原を検出できるか

を確認します。
初期検討の結果、イムノクロマトの開発が見込めると判断された場合は
②最適化検討に進み、

  • 測定レンジ調整(感度の追求)

を主な目的とした検討作業をいたします。

Q. ポリクローナル抗体は使えますか?

お使い頂ける場合があります。ご相談ください。

Q. 抗体/抗原の標識物は何ですか?

φ40 nmの金コロイドです。粒子径の変更や、蛍光粒子等、金コロイド以外の標識物をご希望の方は、お問い合わせ下さい。

Q. 測定感度は指定できますか?

初期検討の段階では指定できません。
※目標の感度に達しているか評価することは可能です。

Q. どのような抗原・抗体が必要ですか? どれくらい用意すれば良いですか?

  • 抗体……ご依頼内容にもよりますが、初期検討(抗体適性評価)の場合、精製・脱塩された抗体を 0.5 mg以上 ご用意下さい。
  • 抗原……精製・脱塩された抗原をご用意下さい。

※市販品を使用することも可能です。

Q. 抗体1種類でも試せますか?

可能な場合があります。ご相談下さい。

Q. 取り扱えない抗原はありますか?

以下に該当する抗原や検体につきましては、基本的にお取り扱いできません。ご希望の場合は、弊社で対応できる方法をご案内いたしますのでお問合せ下さい。

  • ヒト由来検体
  • 感染性物質(主にヒトに対する)
  • カルタヘナ法該当品

Q. 部材や展開液の持ち込みは可能ですか?

可能です。ただし、初期検討の段階では部材等の比較はお勧めいたしません。

Q. 開発検討は不要です。決まった条件で試薬作製だけしてもらえますか?

ご相談下さい。

Q. 納期は?

通常は抗体2種類の場合、検討開始日から「2-4週間」です。

※ご依頼時期によっては、通常よりお待ち頂く場合があります。

Q. 納品物は?

    • 報告書:検討作業の詳細および結果を記載いたします。
    • イムノクロマト法試薬(テストストリップ)の作製に至った場合、「試作ストリップの余剰分」をお渡しできます(通常数本程度をお渡ししていますが、検討で使い切ってしまう場合もあります)。※ オプションとして、試作品の追加作製(100 strip~)を承ります。

(必ずしも試作品を作製できるとは限りません。また、余り試薬の納品個数や感度のご希望にはお応えいたしかねます)