ご希望の抗体がイムノクロマト法試薬(ラテラルフロー法)に適しているか評価を行う受託開発サービスです。抗体とスタンダード抗原をお預かりし、標準的な方法を用いてイムノクロマト化の可能性と難易度について評価いたします。また、ご指定の条件による小ロットからの試作品作製も承ります。
イムノクロマトとは
原理
- サンプルがコンジュゲートパッドを通過する際、金コロイド標識抗体とサンプル中の検出対象(抗原/アナライト)が結合します。
- サンプルに検出対象が含まれている(陽性の)場合、捕捉抗体①と「金コロイド標識抗体+検出対象」が結合し、テストラインが出現します。
- 捕捉抗体②と金コロイド標識抗体が結合し、コントロールラインが出現します。これにより、判定が正しく行われたことを確認することができます。
- 陽性の場合はラインが2本出現しますが、サンプルに検出対象が含まれない(陰性)場合は、結果判定ラインは1本となります。
- 上記はイムノクロマト法試薬の一例です。条件や目的に応じて、ラインの数、陽性陰性のライン判定の基準が異なる場合があります。
利用されている分野
インフルエンザ検査、コロナウイルス(抗体・抗原)検査、食品アレルゲン検査、工業排水の残留物検査等、幅広い分野で活用されています。
サービス概要
以下は、「イムノクロマト法試薬試作(抗体適性評価)」の一般的なサービスの流れです。一部作業のみ外注したい等、ご要望に応じて柔軟にお見積もりいたします。お気軽にお問い合わせください。
ご用意頂くもの
①検出対象に関する情報 ②お手持ちまたは市販品の抗体 ③スタンダード抗原
※ 市販抗原・市販抗体の調査(オプションメニュー)を承ります。抗体は通常2種類以上ご用意下さい。
サービスの流れ
例)抗原・抗体お持ち込みの場合
1. 打合せ・お見積り | 検出対象に関する綿密なヒアリングを行い、プランを立案、お見積りいたします。 |
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2. 条件検討 | 抗体を金コロイド感作(標識)するための諸条件を検討いたします。 |
3. 反応性評価 | 試作品を作製し、スタンダード抗原等との反応性を評価したします。 |
4. 納品 | 納品物:報告書(試作品の余剰は一緒に納品可能です) |
ご注意下さい
- 評価の途中結果により、フルストリップの作製に至らない場合がございます。
- 試作品は基本的に全て検討に使用します。余剰分は納品可能です(通常数本程度です)。
- 本サービス(抗体適性評価)の後、感度調整等を目的とした最適化検討が必要となる場合がございます。
- 試作品の追加作製(100本~)を承ります。
- 本サービスの試作品を臨床用に用いることはできません。
イムノクロマト関連機器・用品
イムノクロマト法試薬製造機器の導入につきましてもお気軽にご相談下さい。